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こんにちは、ちにゃこです。
大阪のバイオリン講師で音楽教室レッスン、自宅で大人向けの教室をしています!
最近ペグがゆるくて止まりにくいなぁ…💦
湿度や温度の変化によってペグの回しやすさが変わります
バイオリンの調弦を行う際ペグが緩んでしまい、すぐにチューニングがずれてしまうことがあります。
特に乾燥しやすい季節や温度変化の激しい環境ではペグが滑りやすくなることが多く、これが原因でペグが緩んでしまうこともあります。
ここではペグが緩む原因と、その対処法について解説します。
ペグとは?
ペグはバイオリンのヘッド部分にある4つの木製の小さな部品で、各弦の張り具合を調整するために使用されます。
弦の長さや張力を変えることで音の高さを決める重要な役割を担っています。
バイオリンのペグはピアノなどのような歯車ではなく、穴に差し込んでいるだけで固定されているため適度な摩擦が必要です。
ペグが緩む主な原因
- 湿度・温度の変化
湿度や温度が低くなると木材が収縮し、ペグとペグボックス(ペグが差し込まれる穴)の間に隙間ができやすくなります。これにより摩擦が減り、ペグが滑りやすくなるのです。 - ペグの摩耗
長期間使っているペグは摩耗が進んで滑りやすくなり、チューニングをしてもすぐに緩んでしまうことがあります。 - ペグのフィット不良
ペグの形がペグボックスの穴と合っていない場合も滑りやすくなり、すぐに緩んでしまうことがあります。新しいペグの場合は特に注意が必要です。
ペグが緩い時の対処法
1. ペグコンポジションを使う
ペグコンポジションはペグとペグボックスの摩擦を調整し、隙間を埋めてくれるアイテムです。ペグが緩んでしまう時に役立ちます。
- 手順
- 弦を緩めてペグを外します。
- ペグの接触面にペグコンポジションを少量つけ、均等に伸ばします。
3.ペグをペグボックスに戻し、軽く押し込みながら回して摩擦を確認します。
ペグコンポジションは塗りすぎると滑りやすくなるため、量を調節して使うことが大切です。
2. ペグを押し込みながら回す
ペグを回す際にペグボックス側に軽く押し込みながら回すと摩擦が増え、滑りにくくなります。
特にチューニングの際少しずつ押し込みながら調整すると、ペグが安定して緩みにくくなります。
ただし強く押しすぎるとペグやペグボックスにダメージを与えることもあるので、軽い力で調整するようにしましょう。
3. 湿度管理をする
乾燥した環境でバイオリンを保管すると、ペグが滑りやすくなります。
バイオリンにとって理想的な湿度は50~60%で、これを維持することでペグの緩みも予防できます。
特に冬季や乾燥した場所では楽器ケース内に湿度調整剤を入れるか、小さな加湿器を使用して適度な湿度を保つようにしましょう。
4. 楽器店で調整してもらう
ペグが長期間滑りやすいままの状態だと、ペグやペグボックスの摩耗や変形が進行してしまうこともあります。
こうした場合は、楽器店やリペア専門店でプロの調整を受けることをお勧めします。
リペア専門家はペグをきちんとフィットさせるために適切な加工を施し、バイオリンを最適な状態に保ってくれます。
日頃からの予防策
- 定期的にペグを動かす
定期的にペグを回して摩擦を均一に保つようにすると、固くなりすぎたり緩みやすくなったりするのを防ぎやすくなります。 - 適切な湿度を保つ
季節や環境によって湿度が変わるため特に冬の乾燥時や夏の多湿時には、ケース内の湿度を50〜60%に保つよう心がけるとペグの緩みや滑りも予防できます。
まとめ
今回はバイオリンのペグが緩い時の対処法について解説しました。
ちゃんとペグが止まったよ!!
良かったわね!こまめにケアして快適に使いましょう
ペグが緩くなる原因は湿度の変化やペグの摩耗などが主な要因です。
ペグコンパウンドや適切な湿度管理、楽器店でのメンテナンスなどで対策が可能です。
日頃からのこまめなケアで、バイオリンを調弦しながら演奏を楽しんでいきましょう。
以上、ちにゃこでした。
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