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こんにちは、ちにゃこです。
大阪のバイオリン講師で音楽教室レッスン、自宅で大人向けの教室をしています!

毎日暑すぎるー💦
バイオリンは暑い場所に置いてても大丈夫なのかな?

暑さはバイオリンにとって不調の原因になることもあるので、対策しておくようにしましょう!
夏はバイオリンにとっても過酷な季節。
高温多湿の環境は楽器本体や弓、弦に大きなダメージを与える可能性があります。
今回は、バイオリンを夏の暑さから守るための対策を詳しく解説します。
1. 高温多湿がバイオリンに与える影響
バイオリンは、湿度が高すぎると木が膨張し、低すぎると縮んで割れてしまいます。
また、気温が高くなるとニスが柔らかくなり、ケース内で接触した部分に跡がつくことも。
- 木材の変形や割れ:高温多湿により、バイオリンの木材が膨張したり収縮したりして、ボディやネックの歪み、割れの原因になります。
- 弓毛の伸びやすさ:湿気が多いと弓毛が伸び、張り具合が不安定になりやすくなります。
- 弦や接着部のトラブル:湿気で接着部が弱くなると、楽器のパーツが外れやすくなったり、音質の劣化につながります。
2. 保管時のポイント
バイオリンは繊細な木製楽器のため、保管環境がそのまま音質や状態に影響します。
特に夏は気温や湿度が大きく変化するため、以下の点に注意して保管しましょう。
直射日光を避ける
車の中や窓際に置かない
夏場の直射日光が当たる場所では、ケース内の温度が急上昇し、70℃以上になることもあります。
バイオリンの接着部分が剥がれたり、ニスが溶けたりといった大きなダメージを受ける可能性があります。
バイオリンを持って外を歩く際は、日陰を選んで歩いたり大きめの日傘を指すなどしてなるべく直射日光が当たらないようにしましょう。
また、外出時には特に車内に放置しないよう十分に注意しましょう。
エアコンの風が直接当たらない場所に置く
急激な温度・湿度変化を避けるために
エアコンの冷風や暖房の熱風が直接ケースに当たると、バイオリンの木材が急激に収縮・膨張し、反りやひび割れの原因になります。
できるだけ風の当たらない室内の安定した場所で保管しましょう。
湿度管理を徹底する
湿度計をケースに入れ、40〜60%を目安に
湿度が高すぎると接着剤がゆるみ、低すぎると木材が乾燥して割れてしまうことがあります。
ケース内に小型の湿度計を設置したり部屋に湿度計を置くなどして、適切な湿度を保つようにしましょう。
また、除湿剤や、湿度調整剤を活用するのも効果的です。
除湿剤は定期的に交換し、効果がなくならないように注意してください。
3. 移動時の注意点
真夏の炎天下では、車内の温度は短時間で50℃〜70℃近くまで上昇します。
エンジンを切って10〜15分もすれば、車内の空気はサウナ状態に💦
こうした極端な高温環境にバイオリンを置くと、ケース内の温度も急上昇し、最悪の場合、ニスの変色や剥がれや弓の毛の緩みや接着剤の劣化のようなトラブルを引き起こします。
- 車内放置は厳禁:短時間でも車内は高温になるため、楽器の破損リスクが非常に高いです。
- 外出先では涼しい場所へ:楽器を持ち歩く場合も、できるだけ空調の効いた室内や日陰に置くように心がけましょう。
4. ケース選びで暑さ対策
楽器を高温から守るためには、ケースの選び方や管理の仕方がとても重要です。
特に夏場の持ち運びや保管では、ちょっとした工夫が大きな差につながります。
- 断熱性の高いケースを選ぶ
楽器をしっかり守るには、外気温の影響を受けにくいハードケースがオススメです。
ソフトケースに比べて断熱性に優れており、急激な温度変化から楽器を守ってくれます。
また、内側に厚みのあるクッションが入っているものなら、より安心です。 - ケースカバーを使用する
楽器ケース専用のカバーをかけることで、直射日光の熱を遮断しやすくなります。
銀色や白など反射性の高い素材を選ぶと、さらに効果的です。
炎天下での移動中に日光を直接受けにくくなるため、楽器の温度上昇を防げます。 - 湿度調整アイテムを入れる
先ほども紹介しましたがケースの中に湿度調整剤(モイスレガートやシリカゲルなど)を入れておくと、温度だけでなく湿度変化にも対応できます。
夏は湿度も高くなりやすく、楽器の木部が膨張・収縮してしまうこともあるので、湿度対策は忘れずに行いましょう。
5. 暑さ・湿気対策に使えるおすすめアイテムまとめ
- 湿度調整剤(モイスレガートなど):ケースの中に入れて湿度を一定に保つ便利アイテム。
- ケース用カバー(ネオプレーン製や断熱性のあるもの):外気温の影響を和らげ、直射日光から守ります。
- 湿度計:室内やケース内の湿度を簡単にチェックできる小型の湿度計。
これらのアイテムを使うことで、夏の暑さや湿気によるダメージを防ぐ効果が高まります。
6. 弓と弦の管理
バイオリンにとって、弓や弦の状態は音色に大きく影響します。
特に夏の暑さや湿気の多い環境では、これらのパーツにも大きな負担がかかります。
ちょっとしたケアの積み重ねが、トラブルの予防と楽器の寿命を延ばすことにつながります。
- 弓毛の張りを緩める
演奏後は必ず弓毛を緩めてからしまいましょう。
気温や湿度が高いと、毛が伸びすぎたり縮んだりしてしまい、最悪の場合、毛が切れたり弓にゆがみが出たりすることもあります。
とくに夏場は弓にかかるテンションが増しやすいため、こまめな確認が大切です。 - 替え弦を持ち歩く
高温や湿気にさらされると、弦の劣化が進みやすくなります。
演奏中や練習中に突然弦が切れてしまうこともあり得るため、常に予備の弦を持ち歩くようにしましょう。
特に、長時間の外出や遠征の際は必須アイテムです。 - 湿度による弦の伸びに注意
湿気が多いと弦が緩みやすく、音程が不安定になることがあります。
演奏前には必ずチューニングを確認し、必要に応じて再調整しましょう。
また、極端な湿気は弦そのものの寿命を縮める原因にもなるため、乾燥剤などでケース内の湿度管理をしておくと安心です。
7. 演奏前後のケア
楽器を拭く
演奏後は、バイオリン本体や弓に松脂や汗が付着しています。
これらをそのままにしておくと、ニスを傷めたり金属部にサビが発生する原因になります。
柔らかく乾いたクロスで指板や胴体、弓の毛についた汚れをやさしく拭き取り、常に清潔な状態を保ちましょう。
こまめな拭き取りが、美しい音色と楽器の寿命を守る第一歩です。
急激な温度変化を避ける
冷房が効いた室内から猛暑の屋外へ出ると、楽器内部の木材が急激な温度差にさらされ、膨張や収縮を起こすことがあります。
これにより、ニスのひび割れや音の狂いが生じることもあります。
できるだけケース内で徐々に温度を慣らすようにし、演奏が終わったあともすぐに外に出さず、楽器が少しずつ室温に慣れる時間を作るように心がけましょう。
まとめ
今回はバイオリンの夏の暑さ対策について解説しました。

バイオリンにも暑さ対策は必要なんだね!

そうね!これらの対策をして楽器を大切にしながらバイオリンを楽しんでくださいね♪
バイオリンは夏の暑さや湿気にとても敏感な楽器です。
正しい保管方法や移動時の注意、湿度管理を心がけることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
便利な対策アイテムも取り入れながら、大切な楽器を守りましょう。
快適な演奏ができるよう、今回紹介した暑さ対策をぜひ実践してみてください!
以上、ちにゃこでした!
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